「ただ正しいことのみを追求しなさい。そうすれば…」(申命記16:20より)

もう間もなく、2017年も終わりを迎えようとしています。
私は、日ごとのディボーションのために、週報に掲載している一日一章の聖書箇所を読むようにしています。

今朝は、申命記16章でした。その最後に「ただ正しいことのみを追求しなさい。そうすれば命を得、あなたの神、主が与えられる土地を得ることができる」(20節)とありました。
正しいことについては、その判断が難しいのですが、箴言16章を読みますと、正しさとは自分の思い込みによる正しさや正義の追求ではないことは明らかです。
18節以降を見ると、「正しい裁き」という言葉が登場し、わいろを受け取って誰かに有利に働きかけるようなことをしないようにと
戒める言葉が記されています。

「正しいこと」とは、神様が良き事、正しいこととお考えになる正義であって、個人的な偏見や差別から離れて、
謙虚に生きる中で見えてくる正しさであろうと考えられます。

家族、教会のメンバー、地域社会の一員として生きる中で、普段のわたしは、わりかし正義感の強い人間としてふるまい、行動しているところがあります。
ところが、そのわたしのことばと行動を冷静に振り返ると、
自分の直観に頼ったり、その日の気分に左右されていたり、ささいなことで苛立ったり、大きな声をあげたりと
実に自分だけの正義感の中で、自己満足な生き方をしていることに気づかされます。

だから家族の率直な言葉に素直に耳を傾けることや、聖書のみ言葉に聴き続けていくことが大事だと思います。
新しい年を、傲慢ではなく、謙虚になって歩んでいきたいと思います。

皆様に神様の恵みと祝福、そして、この世界に神様の平和が実現いたしますように。

2017年12月28日
牧師室にて  鈴木直哉

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